突如


世界が反転した。

ずるりと、俺の体が堕ちていく。

ああ、これが恋に堕ちるというやつなのだろうか

でも

ああ。

ああ、

待ってくれ。


俺はまだ、彼女にこの想いを伝えていない――…










意識が途絶える寸前、


あっ、と

彼女の声が聴こえた気がした