『な、いいだろ?』


真の二回目の問いかけに


大介は反応した。


『いいよ〜♪』



その言葉とはうらはらに、答える声は低く


あまり乗り気じゃないように感じた。




真と先生が並んで

俺らの前を歩きながら話をしている。



俺と大介は後ろを歩く。




「──…大介、センセとなんかあった?」




小声で聞く。



「えっ?あ……。


…久々に集中して勉強したから疲れちゃってさ♪


頭回ってなかった〜♪」



いつもの調子で答えるが


その大介の笑顔が嘘臭くて

気持ちが悪かった。





俺たちは


本屋の近くにあったファミレスに入った。