『悲しいからじゃないよ。ホントに嬉しいから…。



ありがとう…。』




頬に伝う涙を手で拭うあなたが着ていたコートは



あの時の空の色と同じ


『群青色』



目に焼き付いた。



あなたは
涙でコートの袖を濡らす。



涙に濡れた瞳をそのままにあなたは顔を上げ




俺を見て微笑む。







俺の『運命の人』。