それから──



彼女から



連絡が来ることもなく




時間だけが過ぎていった。




あの時



大介に、彼女の名前や居場所を聞いておけば



俺たちは


少しでも繋がっていれたのかもしれない。





けど


俺はそれが出来なかった。



…振られたことのない俺が


勝手に消えた…


女の尻を追いかけ回すようなことは出来ない。



そんな…クダラナイ


プライドってヤツが


俺を止めた。





彼女が残した


『大丈夫』の文字。



…俺は全然



大丈夫じゃなかった。




今度は


彼女が居なくなった寂しさを埋める為に




俺の弱さに


漬け込んできた女たちを


代わる代わる




抱いた。




…彼女じゃないと


わかっていても



ただ、肌の温もりが恋しくて…




女たちに


彼女の面影を探し続けていた。