群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

暗いリビングの中へ入るが



そこにいるはずの


彼女の姿はなかった。





ドクン──




俺の心臓が


嫌な音をたてる。




「…トイレかも…」



自分にいい聞かせ、トイレに向かう



……が、いない。




ドクン、ドクン……



この心音が俺を焦らせる……。



なんで、なんで、なんで、なんで、なんで……



俺はひと部屋ひと部屋、探し回った。




自分の家じゃないみたいだ。




俺は立ち尽くした。



…玄関の靴を確認すればいいんだ、と今更ながら気付いて



フラフラと向かった。




─そこには、彼女の靴はなかった。