あなたの頬に、涙がこぼれた。

滑り落ちる涙は


綺麗で

儚くて


誰も触れることが許されない




そんな涙。




高校生の俺は


大人でもなく
子供でもなく


中途半端な男で


泣いてるあなたに何もできなかったことが


記憶の中に
鮮明に残っている




あなたの最後の涙だった。