あなたと最初に出逢っていたのは
どうして俺じゃなかったんだろう。



そんないまさらどうしようもないことを言って
子どもみたいにダダをこねる俺。



そんな俺に
あなたは何も言わず
何も言わせず





そっと ──────


そっと ……




キスをおとした。




大切なものを扱うように

少しためらい


丁寧に

優しく

甘くて


温かい ───




そして

苦い……そんなキス。