それから俺は

関係を持っている女全員と別れた。



突然の別れ話を切り出すと

罵声を浴びせられたり、


叩かれたりもした。




…けど、不思議と痛みを感じなかった。


むしろ女たちのその行為で

彼女に少しずつ


歩み寄れてる気がしたから。



頬を腫らして学校に登校する俺を見て


クラスメートは


『痴話喧嘩かぁ?』と冷やかした。



でも、大介は別だった。



「おーちゃんと何かあった?」



心配してくれる。


…が、大介は彼女のことをよく知ってる。



俺よりも…。




そう思うと、変に嫉妬心が芽生え、


「…別に。」


そっけなく答え、席を立った。


過去に焼きもちやいても仕方ない。


どうしようもないことだ。


…わかっていてもどうしようもない感情が



俺を襲っていた。



あと二日……。



早く会って言わなくちゃ。