群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

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手術は無事成功し、2週間療養したあと、退院した。


吉田さんは仕事がない日も病院に来てくれて


俺の身の回りの世話をしてくれた。



──退院の日、退院の手続きをしてきてくれた吉田さんに、



「ちょっと寄り道してから帰るから先に帰ってて。」

心配する吉田さんをよそに、


俺はその足で学校に向かった。



放課後は、部活をしている生徒以外は帰宅しており、


校内は、時折聞こえる吹奏楽部の音が響いて静かだった。




───俺は職員室に入る。

入院中に書いていた『退部届』を野球部の顧問の机に置き、すぐにその場を後にする。



誰とも話しをしたくなかったから…。



すぐに帰ろうとしたが、


…やはりグラウンドが気になってそっと除く。



…けど



今まで一緒に戦ってきたチームメイトは、



俺なんか元々いなかったかのように

俺の居場所なんか最初からなかったように



楽しそうに練習をしていた。



俺は皆に謝りたかった。



──…あの時、俺の異変を感じて、交代する、といった顧問の声を無視して

俺はグラウンドに立っていた。



…俺のわがままで、チャンスを駄目にしたんだ。



でも


…練習風景を見てると謝ることができなかった。



…俺は野球ができなくなったけど、皆はできるんだから…。


そんな妬みにも似た感情が俺を支配していた。