群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

───それからすぐに、俺は中学二年になり、春の大会に出場し、


『すごいピッチャー』で有名になった。



…別にそんな名声が欲しかったわけじゃない。



毎日毎日…投げ続けた。



──夏が過ぎ、秋の大会中に俺に悪夢が襲った。



三回戦、これに勝ったら決勝に進めるという試合の最中、



俺の右肩が悲鳴を上げた。


…本当は夏の時点で違和感を感じていたが、


それを無視して体を酷使し続けていた。



九回表、俺たちは二対一で勝っていた。


ここで押さえれば─…。



ツーアウト二塁。相手のバッターをひと睨みし、大きく振りかぶって………────────────────────────
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歓声が…どよめきに変わる…。


俺はマウンドにうずくまる。

肩から下が麻痺し


自分の腕じゃないような感覚だった。


余りの激痛に、気を失ったらしく


その後のことは覚えていない。




…目が覚めると、そこは父のいる病院のベッドの上だった。



ぼんやり天井を見ていると、




「晴海。」



聞き覚えのある声がした。



そこには、久々に見る父の姿があった。