群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

彼女の目は優しかった。



…俺のすべてを見透かしてるような


優しい目をしていた。





「……俺の父親、医者なんだ。

ほとんど病院に行ったっきりの状態だから、


この家に住んでるのは


俺一人だけ…。」




そして


彼女になら話せた。



「俺の母親は……


元々、丈夫な人じゃなかったみたいで、


俺が物心ついたときには入退院を繰り返してたんだ。


それで……



母さんは……」




…次の言葉を飲み込む。




これを口に出してしまうと、


その事実を認めざるを得な
くなる。



それが怖くて、



今まで誰にも話さなかった

……話せなかった。





「──…言いたくないことは言わなくていいんだよ…」



黙って聞いてた彼女が



口を開き、ぽつりとそう言った──…。