群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

「まぁまぁ、ご丁寧に♪


よくいらっしゃいましたね。


外は寒かったでしょう?今、お茶をお持ちしますね!」




なんだか、いつも以上に


にっこにこで

ウキウキの吉田さんを見て、苦笑いの俺。




そんな俺の背中を押し、



「ほら、ハルさん!


笑ってないで、お客様をご自分の部屋へ通して上げてくださいな!


…しかし、本当に可愛い方ですねぇ〜」




そう言って吉田さんは、


キッチンへいそいそと戻っていった。





俺の部屋は二階にあり、


階段を上って一番奥になる。





「…わぁ、私の部屋より綺麗…」




俺の部屋に入った彼女が



俺の部屋の中をキョロキョロ見渡し、
感心したような声を上げていた。