群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

…吉田さんが驚く(喜ぶ?)のも無理はない。




俺は


今まで一度も、女を家に連れてきたことはなかったから。




色々、面倒そうだし。


それ以前に自宅を知られるのも嫌だった。




何より、

俺のテリトリーに入ってきてほしくなかったから。




けど、彼女は別だった。



無断で俺の中に入ってきたりしない、と思った。




…根拠はない。


けど、そう思えた。






「夜分遅くに申し訳ありません。」




彼女は吉田さんに、


丁寧に頭を下げた。