群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

「え……?」




おーちゃんも足を止める。


「ハルくんのお宅に?」



「い、家って言っても、べ、別に変なことしないからっ!ホ、ホントに!


…もっと、君と話、話がしたいなと思って……」






…最悪。


笑っちゃう。

……自分がおかしかった。



この俺が、一人の女をたかが家に誘うだけなのに、こんなに動揺してるなんて…。


絶っっ対!変だ!!今日の俺!



そうは言ったものの、かなり恥ずかしくなって……



赤くなった顔を下げた。



…んなことしても、暗くてわかんないのにな。





…短い沈黙を破ったのはやっぱり彼女で、



「………ぷっ、ハルくん、

ドモリ過ぎ!」



ケラケラと笑い出した。





俺も頭を掻いて


「…だよな」



俺たちはしばらく笑ってた。





俺たちの声は、


澄んだ夜空に響いていた。





「…迷惑じゃなかったら、

お邪魔してもいいかな?」




彼女の言葉に、


俺の鼓動はますます高鳴った──…