群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

電車に揺られ、


朝出発した、地元の駅に着いた。




電車の中では、乗ってすぐに、


「さっきは売り言葉に買い言葉で、変なこと言っちゃった。ごめんね」



彼女が申し訳なさそうに口を開いた。




「こっちこそ助かったよ!」


本当に助かったのに、




なんだか彼女は


元気がなくなっていた…



ような気がした。





それから俺たちはお互い無言で電車に揺られていた。




彼女は何か考えているのかはわからなかったが




電車の窓から見える景色をじっと見つめていた。




…俺と言えば、


見られたくないところを見られてしまい、少しへこんでいた。



…何であいつ、今日に限って、あんなとこにいたんだよ!!…そればっかりが頭の中によぎる。



自分の日頃の行いのせいなのは重々承知だけど、



おーちゃんに呆れられたんじゃないかと、


気が気で仕方なかった。




好かれてたかどうかはわからないが、




今日のデート、


俺たちは楽しくやってた、と思う。




…このまま、微妙な空気で帰らせたくない!





俺は、決心を固めた。




足を止め、後ろを歩いていた彼女をまっすぐ見た。




「…あ、あのさ、


………うち来ない?…」




……あまりの緊張のせいで、蚊の鳴くような声になってしまった〜!!



あぁ、かっこわりぃよ…