群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

「彼氏と来てたんだぁ〜。

今、トイレに行ってるの。
ご飯食べてる時にさぁ〜

ハルっぽい人、見掛けたんだけどぉ、人違いかなぁ〜って。

そしたらホントにハルだったぁ〜!会えてウレシイよぉ♪」



香織は俺に腕を絡ませベタベタ触る。




………………………
マジ……うっとおしい!!




「……うっせーよ」



俺は香織の手を

乱暴に払い除けた。




香織より、彼女が気になってた。




こんな俺、見られたくないのに…


それだけだった。




──香織は、俺の遊び相手の一人。



体に触ってくることは、いつものこと。


いつもは何とも感じない行為だった。



『彼女』には見られたくない…。




手を払い除けられてムッとした香織は、


俺の隣にいた彼女に気付いて、




「え?!女じゃん!!」



声を上げた。