群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

──…俺たちは観覧車から降り、出口へと向かって並んで歩いた。




…このまま彼女を送り届けたら、


俺たち、ここで終わりなんだろうか…



本当にそれでいいのか、俺は…?




…こんなこと初めてで


どうすればいいかわからなくて、


悶々しながら歩いていた。




そんな時、


「あ〜!やっぱりハルだぁ♪」



…聞き覚えがある甘ったるい声が

俺らの後ろから聞こえてきた。




俺は顔を歪め、振り向く。


そこには

「香織………」



この寒空の中、


ミニスカートに


歩きにくそうなヒールの高いパンプス、濃い化粧に巻き髪の遊園地には不似合いな女が、


手を振って走ってきた。