群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

日が暮れ始めると、辺りはすぐに暗闇に包まれた。



遊園地は、乗り物がライトアップされて


昼間とは違う夜の顔を見せる。



彼女が、最後に乗ろうって言っていた観覧車に乗り、


俺たちは夜景を見下ろしていた。





「キレイ…」



彼女は呟き



下で光りながら回っている、メリーゴーランドを見つめていた。





……彼女の横顔は、どこか、儚い表情をしてる。




…さっきまで一緒に遊園地で遊んでいた、彼女とは別人に見えた。



俺の知らない

彼女の一面を見た瞬間だったかもしれない。




…一面か。


それどころか、俺は彼女のことを何にも知らないんだった。






もっと知りたい──…




いつの間にか、彼女のすべてを知りたがってる



俺がそこにいた。