日曜日──



俺たちは家の近くの光南公園で待ち合わせをした。


まだ少々乗り気でない俺は

ダラダラと待ち合わせ場所になっている時計台へ歩いていくと、


すでに大介と『彼女』の姿があった。





「じゃ、行こっか〜♪」



はしゃぐ大介を先頭に


駅に向かって歩いていく。




後ろを歩く俺たちを見て、大介は彼女を紹介し始めた


『彼女』は俺の2コ上の18歳。


高校三年。



…死にそうだった俺の心臓が


ドクンドクンと波打った。


──…俺、客観的には

『可愛い』とか『綺麗』とかはわかるけど、主観的…自分自身で、女をそう思ったことはなかった。



女なんて、自分のことしか考えてないわがままで自分勝手な生き物だと思っていたから。




そんな俺が


顔を赤らめながら笑う彼女を


うかつにも"可愛い"と思ってしまった──…。