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………あれは二年前、俺が高校一年の時だった。



高校に入り、身長もグッと伸び、顔も幼さが消え、大人びた顔になった。


誘ってくる女が増え、俺の女遊びは激しくなった。




俺は、野球を辞めた中学二年の秋から、テキトーな毎日を送っていた。


…何も考えなくて楽だった。




そんなある日の夜、


大介が俺を訪ねてきた。


そして唐突に



「ある女の子の"一日彼氏"になって!デートして!!」


そう言い、頭を下げる。


は?!大介の後頭部を見ながら


…正直、何がなんだかわけがわからなかった。



(…はぁ?

一日彼氏だぁ?デートだぁぁ??)



俺は眉をひそめる。



「…大介、お前がデートすりゃーいーじゃん」




半ば飽きれ顔で

俺は椅子にもたれた。



大介は目を伏せ


「……ボクじゃ、駄目なんだ…。」



ポツリと、消えそうな声で


呟いた。