俺は布団から目だけを出して



「─…あの時



女も一緒じゃなかった?」



…一瞬、大介の眉が上がったのを俺は見逃さなかった。


…が、



「まぁね〜♪ハルには負けるけどボクだってケッコーモテるんだよ〜ん♪」



ヘラッと笑って答えた。



──確かに。

大介は、そんじゃそこらの女より断然可愛い。


クルクルのくせっ毛によく似合う明るい栗色の髪。
丸い瞳には長い睫毛がバシバシで、笑うと八重歯がのぞく。背も170センチ前後だから、何回、いや、何十回、女と間違えられただろう。


そんなルックスの大介が、女と居てもおかしくはない。……が、大介をジッと見る。



そんな俺の視線に、気付いたか気付いてないか、



「喉、渇いたろ?何か持ってくるね〜」と言いながら大介は部屋を出ていってしまった。