………………。



俺、また余計なこと言った。



『興味ない』


ホントに?



…じゃ、なんでこんなにイラついてる?



彼女の顔をみるたび、俺は心臓をえぐられそうになる。


さっきもそうだ。


『女なんか大っきらいだ』

あれを聞かれたかと思うだけで、俺の顔から…サーッと血の気が引いた。




けど…


「ごめんなさい…」


彼女はすぐに慌てた様子で謝って


「真くん、二人ともいなくて寂しがってたよ?」


彼女は微笑むから…


俺のことなんか全然関係ナイ見たいな態度がムカついて、何にも言わなかった。


自分がこんなに子どもだったなんて思ってもみなかった──…



ちょっと困ったような顔をした彼女を見て、



マズイ!


「じゃ、戻らないと〜いこっ!!」


大介が彼女の背中を押し席へ向かった。



…彼女が安心したような顔になったのを俺は見逃さなかった。



やっぱ、…俺じゃダメなんだ。



……ダメってなんだ?



もう関係ナイんだろ?




けど、目と目で何か合図をしてる二人を見てると…心底ムカついてきた。




…らしくない自分が気持悪い。



俺は黙って下を向いた。