群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

「……わかりましたよ。」


突然の家族の登場に、呆気にとられてた先生は我に返ったのか、深く息を吐き


「──…確かに。
社会人として、一般常識がないのも困る。父さんがそうおっしゃるなら……この家から通わせることにしましょう──…」



先生は私に目を落とし、

「ただ、何もない土日…休日は私の妻として、私の元に帰してください。講演会があるときは……仕方ありませんね。

しかし、……一体、美桜は誰のものなんだ……」



最後の方はブツブツ言ってたけど、お義父さんもお義母さんも聞いていなくて、

「これから、楽しみだな〜」

「助かるわ〜私も一人で心細かったのよ〜」


とても喜んでいた…。


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「では、そのように父と母に話をしておきます。」


「よろしくね、美桜さん。私たちからも改めてご自宅にうかがうようにしますから。」


「はい。」


「さてと、お部屋も作らないと!カーテンとか机とか──…」


盛り上がっているお義母さんを苦笑いして見ていると


「義姉さん。荷物邪魔だからおろして」

瀬南くんが席を立ってサッサと歩いていってしまった。


「──すみません。荷物とってきます。」


足早にリビングをあとにして、私もガレージに向かった。




「…ごめんな。また勝手な提案した。」


瀬南くんがすまなそうな顔をして、車の前に立っていた。


「それは…いつものことでしょ」


「アイツは父さんに絶対逆らわないからね。

…オレができるのは、ホントにここまで…」


手が伸びてきて……また、鼻を摘まれると思ったけど、今度は頭に手を乗せられた。


「毎日嫌なヤツの顔見るよりは……」


「…うん。後は…自分のことは自分で……─」



私はバッグの中から"袋"を取り出した。


「……守らないと。自分のこと。」


私はその"袋"をギュッと握る。


「──…アイツにバレないようにな。」


「……うん。そうだね。」


バレたら…きっと。

私はそれを大事にバッグにしまった──…。