群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

家に帰る途中に

けっこうデカイ光南公園がある。




昼間は子どもの声が響き渡るが


夜は虫の音だけが静かに聞こえる…




俺も


ガキん時は、暗くなるまでこの公園で走り回ってた。



…それ以上に


(…それに、この場所は……)



忘れたくても忘れられない苦い記憶を蘇らせようとした、その時…



「おい。」



突然暗闇から声がした。




聞き間違いか…気のせいか……………



俺は歩き始めた。が、



「──エンドウ ハルミくんですよね?」


左肩をグッと後ろから掴まれた。



俺は振り向く。



── 公園の中からまた人が出てくる。


…三人?



男三人が 俺の目の前て止まった。



「…どちら様ですか?」



見覚えのない男たち。


年齢は 三人とも20代半ばくらいか?暗くてよくわからないが。



それに

どう見ても、ガラはいい感じではなかった。



「斎藤律子、知ってるよな?」


暗闇を割り、三人の中で一番大柄の男が口を開き、暗闇に低い声が響く。