群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

「…お待たせしました…」


眞子さんと瀬南くんのいるリビングに顔を出す。


「待たされました。さっさとメシ食って行くぞ!」


なぜか瀬南くんもごはんを食べてて…


キッチンから眞子さんが


「みおちゃんも食べちゃってね〜」


おいしそうな料理がコタツの上にのっていた。


「すみません…ありがとうございます。」



瀬南くんの前を通るとき、無意識にスカートの後ろを押さえてしまったら



「おい、女子高生。そのくらいの丈、制服で着慣れてんだろ?」


「……私、標準丈だったから…」

「は?マジで?!…今時、膝上だろっ?」


「…それ、セクハラ。」


ボソッと言って瀬南くんの斜め前に座り、


「いただきます」ペコッと頭を下げて食べ始めた。



「みおちゃん、高校生なんだ〜」

「あ、はい。三月で卒業なんです。」


キッチンにいた、眞子さんが戻ってきて、


「はい、お味噌汁♪」

コトン、私の前に置いてくれた。



「あ、すみません……」

顔を上げて、今日初めて眞子さんの顔を見ると


なぜか眞子さんは驚いた表情をしていて、


「……昨日は気付かなかったけど……」


私の顔をじっと見て


「…可愛かったんだね…」


そう言ってくれたものの、………凝視されてる。



「そんなこと、ナイデス…」

なんか居心地が悪くなって、目を反らしてしまった…。


私たちのやりとりを見てたのか見てなかったのか、


「きのーの顔がよっぽどひどかったから、よりマシに見えてんだろ。」



ちょっと……(怒)

瀬南くんを睨んだ。


「違うっ!そういう意味で言ったんじゃなくって…」

眞子さんが話しをしようとした時、


「はいっ、ごちそーさん。おい、行くぞ。」


食べてる途中だったのに、瀬南くんは玄関にズンズン私を引っ張っていく…。



「眞子っ、世話になったな」


そう言って玄関をバタンと閉めた。





「…ちょっと、瀬南くんっ!」


車の前まで来たとき、私は瀬南くんの腕をバッと払った。