群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

「でしょ〜!私もしょっちゅう目、腫らしてるから冷凍庫に常備してるんだよ♪」


眞子さんは肘をついて私を見ながらニコニコしてる。


「…しょっちゅう…ですか?」


「そ。実習先で怒られたり、研修先で怒鳴られたりね」

ウフフって笑う。


その眞子さんの顔から、大変だけど充実してるってことが伝わってきて──


「実習って…なにをされてるんですか?」


「あれ?…んも〜瀬南は。何にも言ってないんだね。

…私たち、一応医学部なんだよ。見えないと思うけど〜♪」


「え?!医学部?!」



…失礼かもしれないけど、瀬南くんはガタイがいいから、運動系の大学だと勝手に思ってた。


…私の目の前にいる眞子さんは…ベリーショートがよく似合ってて、小柄で、小動物みたいな愛らしいクリクリお目々で…お医者さんの卵には到底見えなくて、ビックリした……。



タオルを当てるのを忘れてる私に


「ありがとう〜そんなに驚いてくれて♪」


アハハ〜また笑って、私の代わりに瞼にタオルを置いてくれた。



「あ…すみません…」


「みおちゃん、さっきから『すみません』ばっかり〜〜いいんだってば!…あ、お風呂もういいと思うから行っておいで〜♪」



眞子さんは『あっち』指をさして『バスタオル、置いてあるからね♪』……そう言ってくれて………また、"すみません"って言いそうになったけど、慌てて


「眞子さん…ありがとうございます」


"ありがとう"に言い直す。


「ん、よしっ!オッケーだよ、みおちゃん♪」


眞子さんは指で『マル』を作ってくれた。



"みおちゃん"……そう呼ばれるのは久しぶりで、ちょっと恥ずかしかったけど、

くすぐったい気持ちでお風呂につかった。


瞼にお湯がしみて痛かったけど、入浴剤のいい匂いで気持ちが安らいだ。

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お風呂から上がると、着替え用の服が置いてあって、それに着替えて、眞子さんがいる部屋に戻る。


「…おーぴったりだぁ」

眞子さんが声を上げたけど、一瞬、眉毛を下げて悲しそうな顔をしたのを見逃さなかった──…。