群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

確かに…私の動きは変だった…。



慌てて手を下ろしたけど、顔が真っ赤になってて…


おかしくて、私も一緒に笑っちゃったんだ。




しばらく笑ってて、落ち着いた頃、


「──改めて……」


ハルくんはコホッと咳払いをし、息を吸って……



「俺は君のこと、…す『ちょっと待って!!』


私はハルくんの言葉を遮った。



…私から、ちゃんと伝えたかった。


私が先に、ハルくんのこと好きだったから。




「私から…言わせてください。」


ハルくんの目の前に移動する。


ずっと、憧れだったハルくんが、……今、私の目の前に立ってる…。


私はハルくんの整ってる顔を…真っ正面から改めてみると、照れちゃうけど……勇気を出した。



「……私、ハルくんのこと──ずっと…好きだったんだ。」



──…やっと言えた。


「…直接、顔見て伝えられるなんて思ってなかったから、ホント、よかった…」

…もう会えないと思ってたから。



泣きそうになったけど、グッと我慢した。笑わなくちゃ…。



ハルくんの顔はみるみる赤くなってくのがわかって…


そして

「俺も…おーちゃんのこと好きだから。」


頭を掻きながら言ってくれた。



はにかんだ笑顔。

ハルくん、照れてるんだ…。


そんなハルくんが可愛くて…


「──…ねぇ。……キスしていい?」



どうしてこんなに積極的になれるんだろう──…。



「……ほっぺに」


チュッてしたくなった。



「へっ?ホッペ??」


すっとんきょうな声を上げたけど、


「うん、…いいよ。」



そう言って、私の身長に合わせて、かがんで目を瞑る。


目を瞑っても…カッコいい

心臓が早くなる…


ハルくんに、だんだん近付いて…



あと1センチ─……


……ハルくんが瞑っていた目を開けて、


私の唇に口づける──…。

……心のどこかでこうなること、期待してたみたい。

驚かない、私がいた。