群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

瑠美の体をゆっくり離し


服装を整える。



「じゃ、俺帰るね。


一応受験生だからサ」



へらっと愛想笑いをする。

そんな俺に



瑠美は物欲しそうな顔をして見ている。


そんなの構わず

無視して玄関へ歩く。



後ろを振り返らずに、左をひらひらさせて



「バイバイ」の合図。




玄関を出てエレベーターに乗り込んだ。


鏡で制服を整え
満たされていない自分の顔を見る。



もう瑠美とは会わないほうがいい…。


マンションの外へ出て

瑠美の部屋を見上げた。



…最近の瑠美の態度を見ていと、俺に何かを求めてくる。



『私のこと好き?』とか



『私のこと愛してる?』とか…。



割り切った関係が保てなく

相手が本気になった関係は



そこで終わり。



…それが、俺の中のルール。



重く深い


ベタベタした関係は望まない。