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一週間はあっという間で。

あれから…七回目の朝を迎える。



目覚ましが鳴ったけど


ベッドにうつ伏せになる。


約束時間はおんなじ公園に11時。




…あの人が迎えに来るのは


12時。




会いに行けば、


あの人は

きっと手段を選ばない。




…私はだるい体を無理やり起こし


ノロノロ起き上がった。





熱いシャワーを浴び、体を目覚めさせ、クローゼットを開く。



あの人が用意した服を着ていかなければいけなくて


鏡の前で合わせたが似合わない。


私だって知ってる有名なブランド物。




半分投げやりな私は、最初に着た服に決め、支度を始めた。



10時45分。


……やっぱりもう一度だけ会いたい…



私は部屋を飛び出し、エレベーターに乗り、マンションの外へ出た。


ここからだと…、電車に乗れば、近くまで行ける…。

まずは、駅に向かうためにタクシー…。


キョロキョロして探すけどなかなか見付からなくて…


腕時計を見る。50分…



もっと大きな通りに出ればつかまるかもしれない。


点滅して赤に変わりそうな横断歩道を渡ろうと駆け出した──…。



「──…美桜!!」



車が私の前で停まり、窓が開いて、先生が顔を出した。




「───……センセ…早い……ですね。」


「ちょっと近くに急ぎの用事があってね。早く着いたんだが……。──美桜はここで何をしてるんだ?」


──…やっばり私は、先生から逃れられない運命なんだと痛感した…。