群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

泣きたかったけど、泣いたところで先生はやめないだろう…。


唇をギュッと噛んで先生に訴える。



先生は荒い息継ぎをしながら


「──…美桜、そんな声で言ったら余計やめられないよ」



先生は片手で私の両手首を私の頭の上で押さえ付け、
空いてるもう一方の手で、器用にシャツのボタンを外し、胸元があらわになった──…。


「本当に綺麗だよ、美桜──…」



先生が胸元でしゃべるとザワザワしてくる…。



「──…そこで…しゃべらないで……」



精一杯の抵抗。



「──大丈夫。だんだん気持ちよくなるから──…」



そう言って、胸にキスを落とす……。



「やめてーー──ー!!」


悲鳴に近い私の声が部屋中に響くけど、


「この部屋、防音になってるから、大きい声出しても平気だよ。

……いっぱい聞かせて、美桜の感じてる声……」


そう言って、スカートへと手を伸ばした──。








──…ガチャッ


「兄さん、入るよ──…」


先生の手が止まった。




「……──瀬南(セナ)…。

部屋に入るときはノックぐらいしろ。」



先生はベッドから起き上がり、私は解放された…─。

よかった……。心の準備も何にもなかったから…。


肌けたシャツを慌てて隠し、その『瀬南』と言う人に背を向けた。



「オレ、ノックしたし。


──…母さんが兄さんのこと呼んでるよ。式のこと?なんか大事なことだからすぐ来るようにってさ。」



『瀬南』は何事もなかったかのように淡々と話をする。


この人、先生の弟さん?!

…確か、お義母さん、『うちは男しかいないから──』って言ってた……。



先生は『──チッ』舌うちしてベッドから立ち上がり、


「美桜はここで待っていなさい。」


服を整え、部屋から出ていこうと、入り口に立っていた『瀬南』とすれ違う。



その時、


「──兄さん、ゴーカンが趣味だったんだ」


……先生を見ないで『瀬南』がそう言った…。