群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

「先生…、入籍だけ、は本当ですか?」


ここは先生の部屋だった場所。


家を出ている先生の部屋は、ベッド、机、本棚しか残っていない。


「なんだー美桜?

ケロッとして答えながらベッドに座る先生。




「それも含めて、すべてです!


…私、来週には大学のセンター試験あるんですよ?


受かるかどうかはわかりませんが、もし受かったら、卒業式が終わったら準備とかあるし……」





私が抗議をすると、先生は膝に肘をついて




「ああ、そのことなんだけどね。




──…美桜、大学受験はしなくていいから。」






───…は?





この人……。いつもそうだけど、この時もまた、先生が何を考えているのか全然わからないよ…。





「な…なんでです…か、それ…」





…そう聞き返すことがやっとだった。





「本当は高卒でもいいんだけど、私の父がね、学歴を気にする人だから。短大に行きなさい。」





「…はっ??言ってる意味がわかりません。


……だったら四大に行っても、変わらないじゃないですか?」





──そうだよ。学歴を気にするなら、四大に行った方がいいに決まってる…。



先生は、ふっと口の端を上げるだけの笑いをしてこう言った。



「私が嫌なんだよ。君は理系だろ?理系の大学、学部はほぼ男子だ。その中に君をいれたくないからね。



そのくらい、わかりなさい。」





……『そのくらい、わかりなさい』って…。わかるわけないじゃないっ!



…それに、大学って何しに行くわけ?結婚するって言ってるのに…。そんなに私、信用ないんだ…。





そうだよね、だから毎週毎週、先生はうちにやって来るんだ……。