三崎先生と結婚の約束

…誓約をしてすぐの日曜日


先生はスーツ姿で現れ

私の両親に挨拶をした。




突然のことにお父さんとママは、目を真ん丸にして
言葉を失ってた。



「みっ、三崎せんせ……、今何と?」


お父さんが動揺してる。



先生は相変わらず、隙のない笑みで



「美桜さんと結婚させて下さい。美桜さんがまだ学生なのは承知の上でのお願いです。

…私たち二人の気持ちはすでに固まっています。」


両親に頭を下げる。



「えっえっ!?


本当にうちの美桜とですか?!」


ママもわたわたしてる…。

「──はい。美桜さんとです。」


顔を上げ、微笑んだ。




「……美桜──…」



お父さんが私を見た。



私は目を合わせず…コクン、頷いた。




ママはお父さんの腕を掴んで揺らしながら



「おーちゃんが、…美桜がいいって言うなら。

本人同士が、二人がいいっていうなら、ね……パパ?」


「絶対、幸せにします。」

先生は

にっこり、自信たっぷりに不適の笑みを浮かべてた。