──…胸が熱くなるってこういうことなんだね。




私の中の何かが、静かにくすぶっていた。




……私の可愛い可愛い妹。



大丈夫。──…私があなたを守るから。





家族の笑顔は私が守る。






……未来の部屋を後にして、私は自分のベッドに潜った。




だけど、人生最大の決断をしたその夜は、




一睡もすることができなかった──…。




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次の日、私は学校に向かった。ママには図書室で勉強してくるって言ったけど、



私は図書室の隣にある、視聴覚室に入った。





「───…きっと来てくれると思っていましたよ。」




そこには、窓際で、ふっと笑う三崎先生の姿があった──…。