群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

『くーちゃん!!』



おもわず声を出し、未来のもとへ駆け寄ってしまった。



「──…おーちゃん?!……なんで?」




いきなり、私が飛び出していったことに驚いてるけど


私は未来の体をギュッと抱き締め、男を睨んだ。



「自分の彼女でしょ?!どうして乱暴に扱うの?!」


叫んだ。



男も、突然の私登場に口をポカンと開けていたが、我に返ったのか



「誰だ?お前?」



聞いてきた。けど、無視。


「未来のこと、大切にしてよ!」



そう言った私の体に力が入る。



「あぁ、…お前──…未来の姉貴か。……話には聞いていたけど、ホント似てないね〜。未来より可愛いい顔してんぢゃん〜」




私をジロジロ品定めしてニヤニヤ笑っている…。


「未来さぁ、要領悪くって稼ぎ悪いから、オネエさんも手伝ってよ〜?未来の倍、いや、それ以上稼げるよ〜」


「健吾!やめてよ!!

……姉は関係ないでしょ!」


「は?──…お前、誰に口聞いてんの?いーのかな〜?学校に言っちゃうよ?『清宮未来は、キャバクラでバイトしてます』って。そしたら、停学……いや、退学だよねぇ〜」



……な、……この男……。

なんで今日会う男は、サイテーな奴しかいないの!




未来の体が小刻に震えてる…



「あなたが働かせたんでしょ!」



怒りで頭がおかしくなりそう──…。



けど、男はしらーっとした顔をして、




「はぁ?ちげーよ!自分の意志だよな?


なぁ、未来チャン?」



男から浴びせられた言葉に、未来はなんにも言わなくて……。



そっと顔を覗くと、





声を押し殺して泣いてた──…。