群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

まだ帰ってない。……久しぶりに入った未来の部屋は、昔とあまり変わらない。


…幼稚園のときに買った絵本も、まだ本棚に置いてあった。


未来の学校も今日、終業式のはずなのに……。



普段だったら、友達と遊んでるんだろう…、で終わる話だけど、今日はあんなこと聞かされたから…。



机に目をやる。



──…特に、変わったものは見当たらない。



ぐるっと部屋を見渡して、何か手掛かりがないか探すけど……見つからない。



また、机を見る。




……一つだけ、方法はわかっていた。



けど、それは使いたくないから他の物を探すけど、

…全く手掛かりがない。



もしかしたら未来がもう帰ってくるかも…



急いで探すけど、何にもなくて……─、


……結局、最後の手段を使うことにした。




机の右の引き出しを開ける──…



「──…あった。」



私が手にしているものは、

未来の『日記帳』。



──小さい頃から、私たち三人は、お父さんから毎日日記をつけるよう言われてた。



ヒトの日記を読むなんて……─ホントは絶対にやってはいけないこと。



けど、確認だから……。




──…自分にそう言い聞かせて、


ページをめくった。