群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

「今日一日は、勉強休んで寝てなさいよ〜!」



ママが私の部屋を出る前にそう言った。



ベッドに横になってる私は

「うん、わかったよ─」



…怪しまれちゃいけない。

私は無理矢理笑顔を作った。



「薬、ちゃんと飲むんだよ。」


ママはベッドの脇の薬を指した。



「わかってるって。子どもじゃないんだから─……」


ついついそんなことを言ってしまう。けど、ママは



「何歳になっても、おーちゃんはママの可愛い子供だも〜ん♪」



笑って部屋を出ていった。



──…ママの足音が部屋から遠ざかるのを確認し、


私はベッドから起き上がり、今日のことを思い出す。


三崎先生は最後に、こう言った。



「返事はなるべく早く欲しいな。──…君のこと、待つだけ待ったからね。」



アイツのことを考えただけで身震いするっ!


私はカーディガンを羽織り直した。



……まずは、事実を確認するべき。



ベッドから立ち上がり、音をたてないように、そうっと部屋を出て、未来の部屋の前に立つ。



スウッ──…息を大きく吸って長く吐く。


これを三回繰り返して、


…よしっ



コンコン──…


「…くうちゃん、いる?」


未来の部屋のドアノブを引いた──…