群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜

ここは旧校舎の二階の視聴覚室。



明日から冬休みに入る学校は、すでに人の気配がなくなっている…



…この教室には、私と先生の二人だけ。



息苦しい──



「そんな怖い顔、しないでよ?」



先生は一歩、一歩、

寄ってくる。



私も後ろにジリジリ下がる。


…近付かないで。


こないで…



あ…


後ろは…壁だ。


それでも近付いてくる先生。



「…話を聞くから、


それ以上近付かないでください!」


私は声を張り上げた。



…ちょうど机四つ分の距離で先生は止まる。



「そんなに嫌がらないで下さいよ──。


わかりました。話しを始めましょう。」


先生は近くにあった椅子を私の方に向け、座り、



「ほら、清宮さんも座って。」



ホントは、すぐに逃げられるように立ってたかったけど、


ここは素直に従って、座ることにする。




後ろの入り口に近い席に座った。




「ずいぶん警戒されてるみたいだね」


ククッと私を見て笑っている。


…警戒されてるみたい、じゃなくて警戒してるの!当たり前でしょ!



先生の、言動、行動全てが怪しすぎなんだもの…




「メガネ、もう一つ持っていたんだね。…残念だなぁ。あのまま学校に来てくれるもんだと思ってたのに。」


そう。メガネは予備を一つ持っていたんだ。だから今も厚底メガネをかけている。



そんなことはどうでもいい。



「早く用件を言ってください。これでも受験生ですから。」


冷たく言い放つ。



「──そうだよね。」



先生は少し考えてから、



「清宮さん──…」



ジッとこっちを見る。



「ね、清宮さん──…」





「………何ですか?」






「私の妻になってください」