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……………

「清宮さぁん」


「委員長〜ってば!!」


「今日、代わりに委員会出てくれないかなぁ」


「………………」


「サユミ、彼氏と喧嘩してたんだけど〜、昨日仲直りして今日デートの約束しちゃったのにぃ〜」




「────…いいですよ」
「さっすが、清宮委員長!」

「助かっちゃった!」


「よろしくぅ〜」



教室からキャーキャー騒いで


出ていった。




─…いつものことながら、ウルサイ人たち。



教室には私だけ。



窓の外は木々がざわつき、
葉が舞っている。




──…秋も終り……



ガタン。


…カバンを持って


委員会に向かった。


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会議が思ったほど早く終わり


私はいつもの日課で



図書室で勉強をしていた。



この学校の図書室は旧校舎にあり、人の出入りは滅多にない、というか


三年間ここに通ったが


私以外の人間の出入りは数えるほどだった。



誰も来ない方が良かった。


一人がいい。


煩わしい現実から解放してくれる。



ここで勉強をしているときが一番幸せ。



教室は

人と比べたがりのクラスメイトしかいなから。