『また見においでよ。

ハルは必ず試合に出るし。

それに

中学生になったら、ボクたちのバッテリー見られるしサ♪』


明るい声の大ちゃん。


『──行っていいの?』


『もちろんだよ!


まっ、欲を言えば…


ハル見るついでに、たまにはボクのことも見てよね?

さみしーじゃ〜ん♪幼馴染み!!』


『そっ、当たり前でしょ!』


自然と声が大きくなった私に

『おーちゃん、声デカイ。耳イタ〜イ♪』



大ちゃんのおどける声に


私も笑顔になった。


幼馴染みの大ちゃんに


聞いてもらって本当に嬉しかった。




電話を切った後は


温かかった。



人に言われて



改めて気づかされた



私の『初恋』。



ホントにこれが『恋』なのかは正直わかんない。


でも



───次の試合も見に行きたい…。




ハルくんにに会いたい…。

なんだか嬉しくて



鼻歌なんか


歌ってる私がいた。