「── そうですか。」


親父はそう言い


「仕事が忙しいとはいえ、息子の成績も知らなくて本当お恥ずかしいです。

先生のような仕事熱心な方々がいらっしゃるのなら安心してお任せできます。」


にっこり微笑んだ。


それからの里中は


顔は耳まで真っ赤っかで、話はしどろもどろ……。


おいおい…、しっかりしてくれよ、担任!



俺は

そんな里中の態度に呆れて
窓の外に目をる。




部活はすでに終わっていて、辺りはすっかり暗くなっていた。