片道4時間の道のりだ。

途中パーキングエリアに寄って朝食を取る事になった。


美沙子「大樹、この前言ってた館には本当に行くの?」

美沙子は買ってきたハンバーガーの包みを開けながら、不安そうに聞いた。
実は美沙子は派手な外見とは裏腹に臆病な所がある。本当は心配だったに違いない。


大樹「もちろん行くよ。俺は館に行くのが一番楽しみなんだ。もしかして美沙子ビビってるのか?(笑)」

実は臆病な美沙子の性格をよく知ってる大樹は、からかう様に言った。

美沙子「そんな訳無いでしょ!聞いただけよ!」


真二「心配すんな美沙子。館の話はデタラメに決まってる。それに行って本当にヤバそうなら引き返せば良いし。」


美沙子「だから心配なんかしてないって!」


真二「それは分かってるよ。」

行きたくて仕方ない大樹と、本当は行きたく無いが、怖がりと思われたく無い美沙子の両方を立てる言い方をした。真二には、そうゆう優しい所が有る。