仕事一筋、18年の父が浮気だなんて。 今まで、忙しいふりをしていたのだろうか。 子供の相手さえ出来ないくらい 忙しかったはずなのに。 すべてが信じられなかった。 私は無言でその場を離れ、部屋に戻った。 「お姉ちゃん!」 咲希のそんな声がしたが 私は振り返る事ができなかった。 こうやって、家族はバラバラになるのか。 身をもって分かった。