夏休みに入り、夏期講習が始まった。


初日の午後、校舎と校舎を繋ぐ渡り廊下をものすごい勢いで走る七恵の姿を美鈴は見つけた。


七恵は、段々とせまってきた。

泣いているようだが、下をむいていて、よく見えない。

すれ違いざま、すごい目で睨まれ走り去った。