もうひとつの卒業

いつもと一緒だった。

そして、いつもここまでだった。

いつもここで美鈴が押し止どめていた。

だけど今日はそうしなかった。

美鈴は拓馬の手を取り、自分の胸に押し当てた。

そして、シャツのボタンを外し始めた。

上から一つずつ。