人口2000人の小さな島から
人口20万人の隣町までは、
船と電車を使う。

片道に1時間ほどかかり、
美鈴達が通う高校も
その隣町にあった。


二人は船のデッキに登ると
いつもの見慣れた風景に出会う。

海は青く、灯台は白い。
それでも美鈴の目に映るものは
いつもと全然違っていた。

拓馬が横に居る。
私のために。
そして拓馬しか目に入らない。