過酷な時間が二人の間をざらつきながら、過ぎていった。


早苗は何日も何時間も学校と教育委員会と警察に尋問され、最後には解雇された。


拓馬は、早苗と別々の部屋で尋問を受け、二人きりになる事は決して許されず、携帯さえ取り上げられた。

そしてそれは、退学になった後も返却される事はなかった。