拓馬は、バスケの練習に没頭した。

コーチは相変わらず不在だったけれど、夏休みの大学生OBが、交替で練習を見てくれた。

秋の大会には絶対に勝ちたかった。

そして、早苗の心の負担を軽くしてあげたかった。


それが拓馬の行き着いた結論だった。