王子様

違う道から帰ろうと思い階段を登ろうとした時

「美花…ちゃんの事は?」

私のこと…?
私はあげかけた足を下に戻して二人の会話を聞いた
「美花ちゃんは…」

先輩の言葉をまたず美坂先輩は口を開いた

「ありさちゃんに…似てるから?だからあの子に構うの?もし、美花ちゃんが拓斗の事…」

「違う!ありさに似てるからとかじゃなくて友達として…美花ちゃんに接してるだけ」

柴市先輩が言うと美坂先輩の声が聞こえなくなった

友達…
先輩は私のこと
友達として接していた

最初は話す事さえも夢見てたのに

今は友達関係…

嬉しい
嬉しいはずなのに
なんかが気持ち悪い

今までにはないなにかが
心の中でもやもやしてる