王子様

6月上旬のある日の放課後
課題をやりおわった私は教室を出て職員室に向かっていた

その時

「拓斗…好きだよ」

丁度階段を降りきった時美坂先輩の声が聞こえた

けどいつもの強気な声ではなくとても弱々しい声だった

「ごめん。おれ…もう好きな奴作らんことにしてるから」

柴市先輩の言葉を聞いた直後…美坂先輩の泣き声が聞こえた