王子様

泣いた…

ずっとずっと泣き続けた

声が渇れるまで

そして、翔馬は別室に運ばれ…翔馬と最後のお別れの時

翔馬がいる部屋に入った

翔馬が目を瞑って寝ていた

「翔馬…起きてよ。目を開けて?翔馬、笑ってよ。いつも見たいに笑って?私、翔馬に翔馬の事ずっと好きだったよ?私、これからどうすればいい?翔馬が居ないと私…もう…」

止めて涙がまた流れた

「ごめんね。翔馬の前では泣かないって決めたのに。翔馬、私を振ったのって…嫌いだったから?それを聞きたい。もし…そうなら私好きになってもらえるようにまた頑張るよ?翔馬にまた笑ってもらえるように…頑張るから」

応えてよ
教えてよ

私の事を…嫌いだった?

「翔馬、私の事嫌…」

「好きだよ」

後ろを向いた

「陽向君…」

廊下に立っていた陽向君は部屋に入ってきた

「美花ちゃんと別れた後、理由聞いたら。幸せにできる自信がない…今の俺は美花を困らせるだけだって。それでも美花が先輩じゃなくてもし俺を選ぶなら…陽向に美花と付き合ってもらうって…あいつ…まじ、人任せだよな。美花ちゃんは翔馬が好きなのに」

「翔馬がそう言ったの?」

陽向君は頷いた


「美花ちゃんは築かなかったやろ?中3の時から…俺が美花ちゃん好きって」

「え?けど、中学違うよね?」

そう言うと陽向君は少し笑って

「美花ちゃん、元陸部やったやろ?」

「何で知ってるん?」

また陽向君は笑った

「大会の時に美花ちゃんが迷子なってて俺に聞きに来たの覚えてない?その時に恥ずかしいけど一目惚れしてさ…。東僉中って知ってたけど中学ではさすがに進展なくて。それで、高一の時に廊下で美花ちゃん見て正直めっちゃ嬉しかった。それで、翔馬は高一になって俺が美花ちゃん好きって築いた。それで、翔馬も美花ちゃんを見るうちに好きになって…。俺は、美花ちゃんと何の関わりもなかったからコクる事出来なかったけどあいつは同じクラスなったから…コクれて…最後には付き合えて。正直恨んでた。けど、あいつだから許せた。親友のあいつだから。長々とごめんな…」

話終えた時には私の頭では理解出来てなかった


陽向くんが?
好きだった?

「陽向くん…ごめんなさい。私、まだ」

「わかってる!わかってるから…今すぐにとは流石に言えないよ。だから…」